
年末年始からよくDVDを借りて妻と見ています。
「当たり」が続いていて嬉しい限りなのですが、その中で今日は2011年放映のアメリカ映画「50/50(フィフティ・フィフティ)」をご紹介させてください。
舞台はアメリカ西海岸シアトル。
ラジオ番組のディレクターを務める27歳の主人公が、いきなりガンを宣告されるところから映画は始まります。
抗がん剤の治療、もしくは手術をすることで、生存の可能性は「50/50」。題名になっている通り、究極の選択についてこの映画は進みます。
真面目で運転免許もなく、たばこも酒も、もちろんドラッグもやらない主人公がその宣告を受けて、その厳しい現実を自分の中で消化しようともがきながら、周りにそのことを告知していく中で、どんどんと環境が変わり・・・という展開です。
彼には彼女がいるのですが、その彼女をはじめ、なかなか本当の愛をも見つけられずに絶望と戦う彼の心理描写が、シアトルの街に生きるどこにでもいる若者として明るく、非常にうまく描かれています。また出演者の演技はもちろん、音楽やカット割りなど全体的に見て、私の中ではかなりのヒット作です。これ以上話すと俗にいう「ネタばれ」になってしまうので、よかったらぜひご覧ください。
この映画を見て、改めて健康に、そして普通に生きていられることの幸せを感じます。
もし私が同じ立場だったら、どうその現実を受け入れ、自分を納得させるか。映画の中に引き込まれます。
自分の死に方を選ぶことができない人間が、いざそれに直面した時に何を思うのか。
今のところもちろん私には答えを出すことはできませんが、思うことは「どういう死に方をするか、はどういう生き方をするか」にかかってくる、ということ。
ただいつ考えても、「悔いを残さずに精いっぱい生きることしか、今の私にできることはない」という結論に達し、今はもちろんそれでいいと思っています。
映画「50/50」 公式サイト http://5050.asmik-ace.co.jp/